……。
――おかしい、なんだか妙だ。
いつもならば暇さえあれば俺の側にいて…いや、忙しかろうが無理矢理暇をつくりだして。
邪魔だ、と追い払ってもちょっかいをかけてくるあのライが、今日は姿が見えない。
あいつが静かならば、こちらとしても落ち着けるはずなのだが、
普段うるさい奴が急に静かになると不安になるものだ。
何かあったのだろうか。
アイツの部屋を訪ねてみたが、部屋には居ないようだ。
生徒会室の方にも行ってみよう。
…特に用事があるわけでもないが、どこぞで死なれでもしていたら困るからな。
今は生徒会室には誰もいないはず…だが、部屋の明かりがついている。
部屋を覗けば、いた。
銀髪の後ろ姿。
パソコンでなにやら作業をしているようだが…
作業によほど集中しているらしく、俺が部屋に入ってきたことに気が付いていないようだ。
彼に声を掛けようとした、その時、アイツは大きく伸びをして。
「…よしっ!」
作業が一段落したらしい。
何をしていたのだろうか。
ふと、ディスプレイが視界に入った。